みなさんは猫の性格が5種類に分類できることを皆さんご存じでしょうか?それそれの分類と性格による特徴を知ることで我が家の猫ちゃんの性格をより深く理解することができます。またそれそれの猫ちゃんの性格によっても適切な距離の取り方や効果的なコミュニケーションがことなりますのでわが猫をもっと知りたい!もっと深く日常生活で触れ合って信頼関係を深めたいと思われている方必見です!
猫の5つの性格
まずは、『猫の性格について』です。英国リンカーン大学のローレン・フィンカ博士が行った研究では、猫には5つの性格タイプしかないことが明らかになりました。この性格は、大前提に、猫の性格は猫種と親猫の遺伝的要素に加えて各猫の遺伝学と小児期から成人期までの発達中の経験との間の複雑な相互作用によって発達します。幼少期から大人に成長するまでの環境や経験によって決定づけられるそうです。
ローレン・フィンカ博士は、猫のとる行動からみた性格分類をされています。
“猫は大まかに5つの性格に分類できる”として、
- 「ヒト猫(Human Cat)」
- 「ハンター猫(Hunter Cat)」
- 「猫の猫(Cat’s Cat)」
- 「気難し屋(Cantankerous Cat)」
- 「詮索好き(Inquisitive Cat)」
以上の、5つを明らかにしています。さっそくみていきましょう!
ヒト猫(Human Cat)
猫と人間が家の中で暮らすようになってから誕生した、いわば家猫。外交的なタイプの猫です
人と密接な距離(パーソナルスペース)を共有することで幸福を感じるタイプで、膝に乗るのが好きで、よくフミフミするなどコミュニケーションを好む傾向があります。外向的な猫は、自分自身を表現するために、声を表現したり、体を動かしたりすることがよくあります。猫は、人間や他の猫との社交的なやり取りを楽しむ傾向があります。
時にはすりすり身体をこすりつけてきたり、頭突きするなど激しい愛情表現をみることも。撫でたりあごを掻いてあげることで、愛情を返すと安心を覚えるようです。
ヒト猫にとっては家族が多くて賑やかな家庭の中で、たくさんかまってもらえて、撫でてもらうのが最良の環境といえます。人懐っこく、社交的で、よく食べます。 また運動心が強く活発で、新しいことに興味を持ちます。抱きしめたり、撫でたりすることを楽しむ傾向があります。外向的な猫は、特に子供たちと一緒に遊ぶことが好きです。
・人間と一緒に家の中で暮らし、飼い主と生活やパーソナルスペースを共有することに満足している。
・飼い主に、優しく頭をコツンとしてくるならこのタイプ。
・人間の膝に乗るのが好きで、よくフミフミする。
・ヒト猫に最適な家は、家族のメンバーが多い賑やかな家庭。
・たくさんかまってもらえて撫でてもらえるのがヒト猫にとっての幸せ。
ハンター猫(Hunter Cat)
愛くるしい猫にも狩猟本能が備わっていますが、この外猫タイプは特に狩りの能力に優れ、快活な行動を見せます。
鳥や小動物を模した玩具やLEDポインターが特にお気に入り!おもちゃに噛みついて離さなかったり、蹴ったりパンチしたりするならこのタイプ。コラムの最後におもちゃで遊ぶコツもまとめてみましたのでご覧くださいね。
ハンター猫に最適な環境は田舎や、都市部から遠い郊外の一軒家。自動車の危険にさらされることなく、豊かな自然に囲まれた近所を散歩するのがハンター猫にとっての幸福といわれています。ですが猫を外に出すことは様々な危険や病気リスクにつながりますので広くのびのびと遊べるスペースを確保するのが好ましいでしょう。
・ほとんどの猫には狩猟本能が備わっているが、このタイプは特にハンターとしての能力に優れている。
・おもちゃの中でも獲物(鳥や小動物、虫など)をリアルに再現したものに特に食いつく。
・おもちゃを噛んで離さなかったり、ケリケリしたりするならこのタイプ。
・危険にさらされることなく遊べるスペースが最適。
猫の猫(Cat’s Cat)
他の猫と絆を育むことに喜びを見出す、どちらかというと外猫に多いタイプ。小さい頃から兄弟や、他の猫と一緒に育てられることで環境に適応したタイプともいえます。
兄弟や他の猫とも末永く円満な関係を保てる性格で、鼻をつき合わせて挨拶したり、舐めてグルーミングするなど微笑ましい行動がみられます。まさしく多頭飼いをされたい方にはピッタリな性格の猫です!
猫の猫は、若い共働きの夫婦などが留守の間、猫同士で遊び回れる環境が最適といわれています。
・他の猫と良い関係を育むことに喜びを見出すタイプ。
・このタイプは小さい頃から他の猫と一緒に飼うことで、円満な多頭飼いが期待できます。
・兄弟や他の猫をよく舐めてグルーミングしてあげたり、鼻をくっつけあったりしていたらこのタイプ。
・若い共働きの夫婦など、留守にすることが多くてその間に猫同士で好きなように走り回れる家庭が理想です。
気難し屋(Cantankerous Cat)
5つのタイプの中では一番強い不満を感じやすく、警戒心が強くて、人に触られることを好みません。※メスは特に神経質で、ベタベタ触られるのは嫌います。かといって、人との交流を望まないわけではありません。
日頃のブラッシングなどは、猫の方から「やってほしい!」と意思表示をすることも。猫ちゃんの機嫌やペースに合わせてかかわることが重要となります。このタイプは人との暮らしに慣れ、快適さを感じる時まで時間と辛抱強さが必要です。また安心できるように自分だけの固有スペース(キャットタワーやハウス)を必要とします。とても神経質なのでトイレもこまめに掃除しましょう。
・他の4つのタイプよりも総じて不満を感じやすく、警戒心が強くて人に触られることを好まない。
・人間との暮らしに慣れて快適さを感じるまで、時間と努力が必要。
・自分だけのスペースを必要とする。人間との定期的な交流を望んでいないわけではないが、ベタベタ触られるのは嫌う。
・日頃のケアにしても、自分から最初のアクションを起こしたいタイプ。
詮索好き(Inquisitive Cat)
見慣れないものや、お客さんがいると匂いを嗅ぎ回ったり、目新しいものを見つけたら、調査(嗅ぐ)しないと気が済まない好奇心の旺盛な性格。このタイプの傾向は遺伝子要因に加えて、幼い頃から見聞きする光景や音、匂いに関係するそうです。
好奇心、探究心が高く、人懐こい傾向にあります。頻繁に人が訪れる店舗やオフィスなど、人の多いところでも適応しやすい性格です。
※新しい家具や手提げ鞄はもちろん、買い物袋の中身からコンビニのビニール袋までも興味を示すタイプです。いろんなものに必ず入り込もうとするので誤飲などに注意が必要です!
・見慣れないものや人がいると匂いを嗅ぎ回る調べたがり。
・この傾向は遺伝子に加え、幼い頃から見聞きする光景や音、匂いに関係する。
・とにかく、自分のいる環境に目新しいものがあったら探索して調べようというのがこのタイプ。
・頻繁に人が訪れる家庭や、オフィス猫としても適応しやすい。
・ただし、目新しい箱やバッグや膝があったら、必ず入り込もうとするのでご注意を。
猫とより深くかかわるために
以上の5つの性格を知ったうえでさらに深く猫とコミュニケーションをとるために役立つコツをまとめてみましょう!
猫がどのような行動をするかを観察することで、その気持ちやシンプルさを理解することができます。 例えば、尻尾の振り方や耳の角度などから、猫の気分を突きつけることができます。
猫に話す際には、優しい言葉をつけましょう。猫は人間の言葉を理解できませんが、話すことで猫がリラックスしたり、あなたに親近感を持ったりするあります。
猫はタッチに敏感です。適度な力で優しく触れることで、リラックスした状態に導くことができます。ただし、猫がタッチを嫌がる場合は無理に触らないでください
おいしい食べ物を与えることで、猫に信頼感を与えたり、コミュニケーションをとることができます。
猫は遊び好きです。遊びを通して、猫とのコミュニケーションを深めることがます。
猫と遊ぶコツ
猫のおもちゃで遊ぶことは、猫との良好な関係を感じるために重要です。 ここでは、猫のおもちゃで遊ぶ上でのコツについて説明します。
適切なおもちゃを選ぶ
猫の年齢や興味に合わせて、適切なおもちゃを選ぶことが重要です。※誤飲する事故の報告をみつけました。おもちゃのサイズにお気を付けください。
おもちゃで遊ぶ際には、猫の興味を引くような動きや音を出すおもちゃを選ぶと良いでしょう。また、猫の性格に合わせて、おもちゃを使った遊び方を工夫してあげると、より楽しめるようになります。適度な運動をさせますが猫は自然に運動する生き物、家の中では運動不足になってしまいます。おもちゃで遊ぶことで、運動不足を解消することができます。は猫にとって負担になるので、適度な量に留めてあげましょう
適切な場所で遊ぶ
猫が遊ぶ場所は、広くて安全な場所が理想的です。部屋の片隅や狭い場所で遊ぶと、猫が怪我をしたり、家具や壁を圧迫したりする可能性があります。事故を防ぐために人が通りやすい場所や、誤食を防ぐためにも食事をする場所などでは遊べないようにしましょう。
猫にとって遊ぶことは楽しいもの同意に疲れるものでもあります。遊び終わりを決め、適度に猫に休息を取らせましょう。
猫とリラックスしてみよう
遊んだ後は休憩も必要ですよね。最後に猫と一緒にリラックスする方法をお伝えします。
猫は「寝る子」から由来がきているように、昼寝が大好きな生き物です。一緒にお昼寝をすることは、猫との絆を深める良い機会となりますよ。
猫は自分で眠りたいときに眠ります。無理やり寝かせることはせず、猫が自然に寝たいときに一緒に寝ましょう。
猫の寝床に入り、猫が寄り添うように寝ると、猫は安心感を感じることができます。クッション性がある寝床を選んであげることっで体に負担をかけずに快適に眠ることができます。
猫が病気や怪我をしている場合は、無理に一緒に寝ないようにしましょう。
猫は人間と同じように、触れられることで安心感を得ることができます。 お昼寝中の猫に、優しく撫でるなどの触れ合いを楽しむと、猫との絆を深めることができます。
無理に添い寝をしたり、寝ているときに騒がしい音を出したりすると、猫がストレスを感じてしまいます。
猫は自分のペースで生活しています。 お昼寝も同じです。 猫が起きた後も、静かに寝ていましょう。が自分のペースで動けるように配慮することが大切です。
まとめ
我が家の猫ちゃんの性格タイプと適切なコミュニケーションの取り方がわかりましたでしょうか?コミュニケーションはどれも日々の生活に密接なもので触れ合う、遊ぶ、一緒に休む…あなたの家の猫ちゃんの性格とその日の様子を見てそのコミュニケーションが適切か考えてあげられるととてもいいですね。
過去のコラムでもスキンシップのコツや猫と暮らすうえでの環境の整え方、そして逆に猫によって我々人間がもたらされている影響に関して詳しく掘り下げていますのでよかったらご覧ください。
猫にとっても我々人間にとっても、一緒に暮らして適切なコミュニケーションを取ることはより人生を充実させられることにつながります。ますます充実した猫ライフを送ったくださいね!


