季節の変わり目に注意!
季節の変わり目は私たち人間も体調に変化が出やすい時期です。我が家の猫ちゃんたちの健康を守るためには些細な変化に飼い主である私たちが気付かなければいけません。これから気温の変化が大きくなる秋冬に気を付けておくべきこととして「ノミダニ対策」「ウイルス性感染症の対策」「発情期への対策」「毛球症」についてまとめてみました。
風邪やノミ・・・。寒い季節だからこそ注意したいポイント
一番身近な問題として「ノミ」も秋には注意したいことの一つとして挙げられます。ノミは気温13度以上あれば活動や繁殖してしまうため、快適な室温にいる猫は寒くなったからといって安心できないのです。
ノミの駆除剤は成虫だけではなく、幼虫や卵に対しても効果があるものが販売されています。初期治療の際にのみを駆除した方も多いと思いますが動物病院での処置も可能です。このノミ問題の予防方法の一つとして室内を清潔に保つこととが挙げられますが市販の薬でも対処が可能です。
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ウイルス性の感染症
また秋から冬にかけて人間は風邪をひきやすくなりますが、猫も粘膜の働きが弱くなるため風邪をはじめとしたウイルス性の感染症にかかりやすくなります。もともと野良猫経験のある猫ちゃんは慢性的な猫風邪を持っている子も多いので特に注意が必要なことの一つとして挙げてみました。
ただの風邪かと思っていたら命に関わる病気だったということもあるため、初期治療の際の予防接種や定期的なワクチン接種を行っていないという場合にはこれを機会に接種をすることをオススメします。また定期的な通院を安心して行うためのパット保険に加入するいタイミングではないでしょうか?

発情期

猫は通常、春と秋に発情し、発情の期間は2~3日のこともあれば、2~3週間続くこともあります。 初めて発情を迎えるのは生後6か月頃が普通ですが、生後4か月でもう発情する猫もいます。 これから訪れる秋という季節は春に次いで猫が発情することの多い時期といわれているのです。
発情中の猫は行動が変化して、家具、壁、好きな人々にしきりに体をこすりつけます。お尻をあちこちにこすりつけて、お尻としっぽを持ち上げた交尾姿勢を頻繁に見せるようになるでしょう。これらの発情行動の中で、一番問題になるのは鳴き声と尿スプレーです。発情中の猫は、交尾相手の雄を惹きつけようとして、大きな声で絶え間なく遠吠えをするかのように鳴きます。また、自分が雄を受け入れられる状態にあることを示すために、強い匂いのする尿を壁や家具に吹きかけます。室内飼いの猫なら、窓やドアを攻撃するほど、必死になって外に出ようとするかもしれません。
このような行動が家庭内だけでなく、室内飼育していない場合には近隣トラブルの大きな原因にもなりえます。
上記で上げたように猫のトラブルは様々なものがありますが、体調管理や病気の予防は飼い主の義務といえます。様子をしっかり注意しながら季節に合わせて健康対策を行っていくことが大切です。
秋は抜け毛と毛球症にご注意
皆さんもご存じかもしれませんが秋に起こる変化の大きな一つとして毛の生え変わりが挙げられます。夏毛が抜け、防寒するための下毛が密集する冬毛に変わっていく季節なのですこの換毛により抜け毛がたくさん出る時期でもあり、毛を猫がたくさん飲み込んでしまい毛玉を吐く回数も増えていきます。吐いているうちはまだ良いですが、お腹の中に溜まってしまい毛球症を引き起こしてしまうこともあるため注意が必要です。特に長毛種の抜け毛を放置してしまうと毛球症になりやすくなります。
猫をみていると毛づくろいをして自身で毛並みを整えている様子をよく目にすることがあげられます。懸命に体をきれいにするしぐさに、愛くるしさを感じる人も少なくないのはないでしょうか?一般的に猫は「きれい好き」といわれており、その一方で、猫はよく吐き戻しをする動物でもあります。食べたもの、胃液、ときには毛の塊のようなものを吐き出すことがあります。吐いたものの中に毛の塊が混じっているのを見ると、びっくりしてしまうかもしれません。この毛球を吐くことを「毛球症」といいます。
「毛球症」は正式な病名ではないので、毛球を吐いた段階で毛球症という獣医師もいれば、毛球によって食欲不振などの症状が出た段階で毛球症と診断する獣医師もいます。獣医師によって解釈が異なるということを留意しておいてください。
この毛球症の予防としてブラッシングを毎日行うことが重要になります。ブラッシングを行うことによって抜け毛を取り除くことができ、皮膚の新陳代謝を高めることができて発毛を促すことができます。
ブラッシングが苦手な場合には、手でマッサージするように撫でるだけでも毛が取れていくため、ボディチェックのためにもマッサージしてあげることが良いとされています。
また、寝ている「寝床」を清潔に保つことも大切です。毛が抜けてしまうため粘着テープ式のクリーナーを使って毛を取ったり、洗濯をこまめに行なっていきます。朝晩が冷え込む時には毛布などを入れて対策します。
さて、そもそも毛球はどのようにおきるのでしょうか。そして、猫が毛玉を吐く理由、さらにはそれによって引き起こされるリスクにはどのようなものがあるでしょうか?今回は、猫の毛球症の原因と症状、さらにはその対策についてさらに掘り下げてご紹介します。
「毛球症」とは
毛球症は、その名前の通り毛球によって引き起こされる消化器の病気のひとつです。まず、原因となる毛について説明します。さまざまな理由で毛が胃や腸で絡まりあって、ある程度の大きさの毛球に拡大した結果引き起こされます。毛球の原因となる「毛」は、主に自身の被毛がその材料となっています。そもそも被毛は口に入れたとしても、食べ物と同じように効率よく消化されるものではありません。糞便中から、毛と思われるものを見つけたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
消化されないということは、おなかの中でその大きさを変えることがほとんどないことを意味します。しかも、毛は長く細いので、毛自体が他の毛やそれ以外のものに絡みつくことがあります。毛同士が絡まり合い、大きくなっていったものが「毛球」です。少々の毛球であれば胃から小腸、大腸に進み最終的に糞便として排泄されますが、毛球が胃でどんどん拡大していき行き場を失ってしまうと、先に進むことができなくなるほか、胃や腸に刺激を与える要因となります。その結果、毛球を吐き出すという行動がでてしまうのです。
「毛球症」の原因は?

猫自身の被毛が著しく胃や腸にたまってしまい、それが大きな塊を形成してしまうことによって消化器の症状を起こしてしまうのですが、これには毛づくろいを行う頻度が大きく影響します。毛づくろい自体は猫にとって病的なものではなく、むしろ健康な猫で見られる行動です。
猫の舌は犬や人間と比べてザラザラしています。その構造を活かして、舌をブラシのようにして毛並みを整えるほか、皮膚や被毛の清潔な状態を保とうとします。被毛を櫛で整えたときに櫛の目に被毛が絡まりつくことがあるのと同じように、舌で毛づくろいをすると、いくらか毛が舌に絡んできます。それを飲み込むことで、胃に向かって被毛が送り込まれます。量が少なければ、それほど問題とならないのですが、毛づくろいの頻度が多いと、体内に取り込まれる被毛の量も多くなります。
では、毛づくろいが多くなる原因はなんでしょうか?これには大きく2つの理由があると考えられます。
毛づくろいが多くなる原因
ひとつは、皮膚そのものに何か問題が生じている場合です。例えば、皮膚に痛みやかゆみがある場合、毛づくろいをする行動が増加します。同居猫や屋外で他の猫とケンカしたことで傷を負ったり、ノミや食物アレルギーが起きたりすることで皮膚に強いかゆみを生じます。かゆさや違和感を紛らわせるために執拗に毛づくろいをした結果、地肌がはっきりと見えるくらいになることがあります。つまり、それだけ自らの被毛が胃に入ってしまい、毛球が形成されやすくなることにつながります。
もうひとつは、メンタルが関係している場合です。心因性脱毛とも呼ばれることがあります。猫に過剰なストレスがかかると、その不安を和らげようとして毛づくろいを頻繁に行います。猫のザラザラした舌で被毛が切れ、口の中に入っていきます。中には毛づくろい以外に毛を噛んでしまう行動も見受けられます。猫がストレスと感じる要因にはいくつかありますが、飼育環境の変化(頭数の変化、部屋の模様替え、工事による騒音、ペットホテルや入院など)が影響します。心因性脱毛から、皮膚が赤くなったり(発赤)、ブツブツができたり(丘疹)して、皮膚そのものが炎症してしまうことがあります。
長毛種はさらにリスクが
このように、毛球を吐き戻す原因となるものは、ストレスやアレルギー、もしくは皮膚の感染症といったものまで多岐にわたります。一見すると関連がなさそうに見える要因が実は毛球症の発生に大きく影響していることがあります。
自身の毛づくろいのほか、同居猫と生活している場合、他の猫の毛づくろいを頻繁に行うことによっても毛球症を起こすことがあります。また、カーテンや繊維ものを舐めたり噛んだりするのが好きな猫を時折見かけますが、糸くずが被毛と絡まることで毛球の核になることがあります。
また、長毛種は、毛づくろいをする回数がそれほど多くなくても、口の中に入る毛の量が多くなるので、短毛種に比べると毛球症になるリスクは高いと言えます。「毛づくろいの回数が多くなくても、口の中に入る毛の量が多くなる」といった状況は「換毛期」にも言えることです。冬毛から夏毛、夏毛から冬毛へと生え換わる季節の変わり目は、ブラッシングもこまめにしてあげるとよいでしょう。
どんな症状になる?
代表的な症状は嘔吐です。戻したものの中に毛の塊が入っています。1回毛球を吐き戻すだけですっきりしてしまうことが多いのですが、何回も嘔吐をすることがあります。たとえ嘔吐物に毛球が混ざっていなかったとしても、毛球を吐くことができずにいるだけという場合もあり、「毛球症ではない」とは言い切れないので、注意が必要です。何回も嘔吐を繰り返すと、吐くたびに胃液が食道を刺激するので、逆流性食道炎を誘発する場合があります。そうなると胸やけのような状態になり、食欲低下や頻繁な嘔吐を起こすことがあります。
命の危険にさらされることも
胃の中で毛球が拡大してしまった場合は、吐くことができないことがあります。その場合は内視鏡で摘出する、あるいは開腹手術によって胃から毛球を取り出すことがあります。胃より先のほうにある小腸は、消化管の中で長く細い器官で、毛球が小腸へ進んだ場合、ときとして途中で身動きが取れず詰まってしまうことがあります。その結果、腸閉塞と呼ばれる状態になります。腸閉塞は、強い腹部の痛みを伴うほか、食べ物の通過が著しく阻害されてしまうため、激しい嘔吐が見られ、次第に食欲がなくなっていきます。この状態を放っておくと毛球が詰まっている部分の腸の血行が悪化し、腸管に穴が開いて腹膜炎を起こし、死に至るケースもあります。
消化管の中に毛球が貯まることで、命の危険にさらされることがあるのは意外かもしれませんが、たかが毛球、されど毛球なのです。
治療法は?治療費は?
毛球症の治療は、原因と症状の両方を考慮して行います。まず代表的な症状は嘔吐なので、必要に応じて胃や食道のケアを行います。毛球を取り除いた後、画像診断の結果体内に毛球が確認されない状態で吐き気が残っている場合は、制吐剤や消化管保護薬を使用します。
吐き出せないような大きな毛球がある場合は、それを取り除かなくてはいけません。毛球の大きさや存在する場所によって、内視鏡で摘出するのか、開腹手術にするのかが決まります。どちらの場合であっても全身麻酔が必要となります。また、消化器にメスを入れる場合は、術後安定した食事が摂れるまで入院することがほとんどなので、治療が高額になることが予想されます。
また、頻繁に毛づくろいをしている原因が皮膚の感染症や炎症に由来している場合、それらの改善を図らなくてはなりません。アレルギーの場合はその原因にもよりますが、食餌療法をはじめかゆみや炎症を抑えるための注射や飲み薬が必要となることがあります。ストレスに起因しているものは、その原因を取り除くための対策が必要です。
治療費は、軽度で対策が比較的とりやすい場合は数千円となりますが、腸閉塞を起こすほどの重症な例では10万円を超える場合もありえます。
予防方法はある?
本来、毛づくろい自体が病的な行動ではありません。問題となるのはその回数や程度です。身体の中に必要以上に被毛を取り込まないようにすることが最大の予防となります。とりわけ長毛の猫の場合は毛球ができやすいので、細心の注意が必要です。ここで予防の3つのポイントをご紹介します。
①ブラッシング
飼い主によるブラッシングです。定期的にブラシをかけることによって、猫自身による毛づくろいの回数の軽減が期待できるほか、毛づくろいした際に飲み込む毛の量も抑制することができます。
②フード・サプリメント
食事やサプリメントを使って毛球症の予防をすることもできます。猫用フードには、毛球ができにくくすることを謳い、食物繊維を適度に配合したものが販売されています。また、飲み込んでしまった毛玉をスムーズに排泄できることを目的としたサプリメントには、油脂を含んだチューブタイプのものがあり、手軽に与えることができます。
③ストレス対策・スキンケア
過剰に毛づくろいをしないためのストレス対策やスキンケアをしましょう。ストレスについては、環境の変化を極力排除することが望ましいでしょう。家族や同居猫の増減、部屋の模様替えや転居などやむを得ずストレスを与えかねない場合は、猫のストレス緩和に役立つフェロモン剤が販売されています。使用に当たっては獣医師に相談されるとよいでしょう。
皮膚のかゆみやアレルギーの原因の一つに、ノミをはじめとした外部寄生虫の存在があります。これらはノミ・マダニ駆除剤の効果的な使用が望まれます。それでも頻繁に毛づくろいをしてしまうようなら、かかりつけの獣医師に相談して最善の方法を見出していきましょう。
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一見、嘔吐とは無縁に思われることが原因となる場合が多い猫の毛球症。猫によってストレスの感じ方、体質が異なるため、毛球症になりやすいかどうかは、個体によってかなり異なります。多くの場合、毛球を吐いたらすっきりすることが多いのですが、重症例になると緊急手術を行わなければならないケースもあります。普段から猫の何気ない仕草や食事の様子、糞便や吐き戻す頻度を観察していれば、ちょっとした変化に気づきやすくなります。ブラッシングは猫とのスキンシップの一環にもなるので、嫌がったり逃げ出したりしないようであれば定期的に行いましょう。
1日に何度も吐く、あるいは吐きたそうにしているものの内容物が出てこない場合は、ここでご紹介した毛球症以外にも重大な問題が生じている可能性が考えられますので、その際は早めに獣医師の診察を受けることをお勧めします。
そのほかにも過去のコラムでは猫に代表的な病気を特集していますので、ぜひご覧ください!

