ただの寂しがり屋?猫の分離不安症の原因とその対策

  • URLをコピーしました!

みなさん「分離不安症」という病気をご存じでしょうか?

分離不安症とは飼い主と離れた時に発生するストレス反応のことです。

本来、犬に多く見られる症状で、飼い主が不在になると吠え続けたり、暴れたり、トイレ以外の場所に粗相をしたり、過度なグルーミングをするなど、精神的な問題行動を引き起こします。

犬の分離不安症は、よく知られている症状ですが、実は猫にも現れる症状です。

では猫の場合の分離不安症はどのような症状があるのでしょうか。

目次

具体的な症状

在宅中の行動

分離不安症の猫は在宅中は症状があまりでないですが、過度に甘えてきたり、擦り寄ってくる傾向があります。

さらに、飼い主が家を出るような素振りを見せた際に、落ち着きがなくなったり、大きな声で泣いたり、擦り寄ってきたりします。

飼い主と離れることに大きな不安を覚えていることがわかります。

そして帰宅した際には不安から人に対して攻撃的になる猫もいます。

留守中の行動

分離不安症の猫は飼い主の留守中に以下のような行動が見られます。

  • 大声で鳴き続ける
  • 物を落としたり壊したりする
  • トイレ以外で粗相する
  • 不妊手術済でもスプレー行為をする
  • 自分自身を過度に舐めたり、噛んで傷つけたりする
  • 不安から食欲がなくなったり、食べて吐いたりする
  • 特発性出血性膀胱炎等を起こす

このような行動をとる場合は分離不安症の可能性がとても高いです。

発症の原因

テリトリーがない

猫が飼い主の留守中に不安になる原因として、安心できる場所が確立されていないというものがあります。

飼い主がいる場合は安全と感じている場所が、一人になった途端安心できる場所ではなくなりますので、

猫自身が安心安全と呼べるテリトリーとなる場所を作ってあげる必要があります。

環境の変化

環境の変化は猫にとって不安を覚える大きな要因となります。

  • 飼い主が在宅ワークから出勤に切り替わった
  • 引っ越しをして住む環境が変わった

昨今はコロナウィルスの影響で在宅ワークとなった飼い主が、出勤に切り替わったことで、分離不安症を発症するケースが増えているようです。

発症した場合の対処

テリトリーとなる場所を作る

猫が安心して過ごせる場所を作りましょう。

静かで人があまり出入りしない場所、高いところに登れる場所(家具やキャットタワーなど)がおすすめです。

もしくはケージを用意してその中を猫自身のテリトリーとして認識させるという方法もあります。

大きなケージを用意して、トイレ、えさ、水、爪とぎなど必要な物を全てケージの中に用意します。

毎日その中で数時間過ごさせるトレーニングをすると、飼い主が不在の場合はそのケージをテリトリーとして安心して過ごすことができます。

中でストレスなく過ごせる大きさのケージを考えると3段あるケージを用意するのがベストです。

【★P10倍!25日迄】猫 ケージ 3段 三段 大型 ワイド おしゃれ ルーフキャットケージ RFC-904 アイアンブラック ケージ キャットゲージ ハンモック付 大きい ゆったり 爪とぎ ペットケージ 屋上 スライドドア キャスター アイリスオーヤマ【SUTU】

嗅覚を尊重した環境づくり

猫にとって嗅覚はとても重要な感覚です。

猫が嫌がる匂いや、柑橘系の洗剤や強い香水、芳香剤などを避けるようにしましょう。

また猫が顎や頬などを擦り付けてマーキングした場所を拭き取らないようにしたり、猫や飼い主の匂いがついた物をおいておくなども効果があります。

そしてトイレにおいても清潔な環境を保つようにしましょう。

ストレスを解消する機会を設ける

猫は走り回ったり、獲物を追いかけたりすることでストレスを解消します。

毎日、決まった時間、遊んであげたり、フードを投げて獲物を追いかけさせるなど、猫がストレスを解消する機会を設けてあげましょう。

飼い主が遊んであげる時間がない場合は、猫自身が一人で遊べるおもちゃを活用して、少しでも猫がストレスを解消する機会を増やすことが必要です。

新しく猫を迎える

新しく猫を迎えることで、猫が一人であるという不安を払拭することができます。

ただ猫同士の相性があったり、飼い主自身が2匹以上をお世話する余裕がないなど、簡単に踏み切れない手段でもあります。

新しく猫を迎える際は、トライアルを利用するなどして、しっかり問題がないかを確認してください。

飼ってしまってからでは取り返しのつかないことですので、慎重に判断するようにしましょう。

終わりに

ここまで猫の分離不安症について説明してきましたが、我が家の猫も分離不安症だったことがあります。

飼い主が出かけるたびにドアの前でずっと鳴いていたり、粗相をしたりしていました。

このような症状への対応として我が家では新しくもう1匹猫を迎え入れたことで症状が改善しました。

どのような対応ができるかは、猫の性格や家庭の事情によって大きく左右されることになりますが、どのような状況であれ、猫自身にとってより良い住環境を整えてあげることが大事であると思っています。

分離不安症の猫の飼い主さんの少しでも参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1993年秋田生まれ。猫好き。趣味はスノーボード。
大学卒業後、東証一部上場IT企業にシステムエンジニアとして入社し、IT技術を学ぶ。
24歳でフリーランスエンジニアとして独立し、システム開発を通して様々な業界を経験。
2021年9月、Needoum Inc.を設立。

目次